着物を買う時に失敗しないサイズ・寸法選びの３つのポイント　

最近、着物に興味がある方が増えております。

メルカリやリサイクルショップで、リサイクル着物の普及の影響などによって、少し身近になったのも理由の１つではないかと感じております。

業界に20年以上携わってきた者としては、大変嬉しい事なのですが、いざネットで気に入った着物ご購入してみたけど、寸法が短すぎて着用できない・・・・・・・って実は結構起こりがちな事なのです。

時に着用できる寸法と、着用不可の寸法があります。

今回は、そんながっかりな事が起きないように、身長を基準とした着物を買う時に失敗しない寸法選びを簡単にお答えして参りたいと思います。

着物ご購入時にみるべき３大ポイント

1.着物の身丈

着物丈は、ご身長の+５ｃｍ程度をお薦めサイズとしております。

着物の着物丈とは、着物の肩から裾なでの長さの事を言います。

着物の着付け時は、おはしよりを短くとるなど着付けの工夫によって多少カバーする事が出来たりするのも、お着物の素晴らしい所ですよね！

下記にご身長別の寸法を記載しておきましたので、ご参考にしてください。

ご身長別　　お薦め着物身丈表

※体系のふくよかな方は、+2cm程度余裕をみてください。

2.袖丈

皆様にお薦めの袖丈は、49cmのお着物がお薦めになります。

ここ最近20年ほどお着物の別誂え仕立てや、仕立て上がった状態で販売されているプレタの浴衣などほとんどのお着物の袖丈は49cmでのお仕立てとなっております。

今現在プレタの長襦袢などをご購入した場合など、ほとんどが着物の袖丈49cm対応になっており、着物を買って着用してみたら長襦袢の寸法とあってなく袖裾がゴワゴワして、着心地が悪いというのも実はよくある事なのです。

対抗策として、袖丈直し（3,000円〜5,000円）や、長襦袢の袖丈をピンで留めて少し短くして着用したりと工夫されてお着物を楽しまれている方もたくさんおられます。

あと袖丈が長すぎる状態で短くする場合は大丈夫なのですが、袖丈を伸ばしたい場合は袖生地が足りなくて伸びない場合もあるので注意が必要です。

3.裄(ゆき)

最後に着物ご購入時に重要なのは着物の裄(ゆき)の寸法です。

実はリサイクル着物購入後のお悩みナンバーワンは、裄(ゆき)が短すぎてちんちくりんで着れないというお悩みが１番多いのです。

裄(ゆき)の長さとは、着物の肩幅と袖幅を足した長さの事をいうのですが、このときに確認していただく重要なポイントは2つです。

ご自分の身長にあった裄(ゆき)の長さと、お手持ちの長襦袢と購入予定の着物の寸法があっているかです。

裄(ゆき)の長さは下記の表をご参考にしてくださいいただければ問題ないと思うのですが、お手持ちの長襦袢とご購入予定の寸法はあっているでしょうか？

お手持ちの長襦袢と着物の寸法があっていないと、何だか着心地が悪かったり、長襦袢が袖口などからチラチラ見えたりせっかくの着物姿が台無しになってしまいます。

この時重要なのは、お手持ちの長襦袢の肩幅と、ご購入予定の着物の肩幅の寸法が同じ寸法である事が非常に重要なのです！

実は長襦袢の袖巾より、着物の袖巾の方が多少長くても着る事は出来てしまうのです、もちろん肩幅、袖巾どちらも寸法があっている事が１番いいのですが(;^ω^)

長襦袢との寸法があっているというのは、着物の肩巾が長襦袢肩幅と同寸、着物の袖巾マイナス3～5mmが長襦袢袖巾のベスト寸法となります。

ちなみに、裄(ゆき)直しの費用は4,000円～10,000円と幅があり、大幅に裄(ゆき)を伸ばしたりする場合はゆき部分以外に身幅を解いてお直しが必要になる場合がある為です。

ご身長別　　おすすめ裄(ゆき)の長さ表

まとめ

ご購入時には、上記の3ポイントを是非ご参考にしてみて下さい。

もちろん『身丈直し』や『裄(ゆき)直し』などのお直しによって、自分好みのサイズにカスタマイズする事が可能です。

多少の費用がかかってしまいますが、ご寸法直ししたお着物は愛着も沸いてきたりしてあなたにとって大切な1枚のお着物になると思います

しかし、寸法直しで注意してもらうのは、寸法の長い物を短くする事は大丈夫なのですが、短い物を長くする場合は生地が足りなくてできない場合がありますので避けた方が安全です。

リサイクル着物の中には、もともと呉服屋で何十万円と高額販売されてた物が、お手頃な価格で綺麗な状態のお着物がたくさんあるお宝の山です。

是非、最初は安価な着物でトライしててください。必ず自分好みのお気にいりの1枚に出会えるはずです。

タンスにしまってある、あの着物を早く着たいなっ！と楽しみになるあの感覚や、あの着物を着たときの凛として心躍る体験をたくさんの人たちに体験して頂きたいのです。

今後もすてきな思い出や想いが、きもの姿から生まれることを願うばかりであります。

合掌

きもの屋　MIYABI.net 代表　　　清水　雅喜

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